淡水高級商工職業学校が姉妹校となりました

高遠高校は、台湾の宜蘭商業高校や羅東高校とオンラインを通じて国際的な交流を進めてきました。そして、この度、縁あって台湾新北市淡水にある淡水高級商工職業学校と姉妹校となりました。令和5年12月18日に淡水高級商工職業学校において姉妹校締結式を行いました。

高遠高校は地域との繋がりを大切にしながら、世界に目を向け、生徒たちにグローバルな視野を持つ力を育てています。自分の個性や可能性を大切にし、多様な他者を尊重しながら、協力して社会を築いていくことを目指しています。両校の関係が末永く続き、更なる飛躍があることを祈念しています。姉妹校締結を大切なものとして位置付けていく次第です。

この姉妹校締結に際し、台湾の淡水高級商工職業学校の于賢華校長先生や学務主任の曽才栄先生、そして本校同窓会長の大脇弘造様にも多大なるご尽力をいただいたことに心から感謝申し上げます。

淡水高級商工職業学校について

今回姉妹校提携を結ばせていただいた、新北市立淡水高級商工職業学校の紹介です。

台湾北部、「台湾のベニス」と表されるようなきれいな港町の淡水市。

その中心である淡水駅から車で15分くらい山の方へ向かったところに淡水高級商工職業学校は位置しています。

生徒数は約2300名、会計事務学科、飲食管理学科など9つの特色学科、普通学科、販売サービス科(特別支援学級)、夜間進学学科に分かれて、生徒は勉強しています。

特色学科の中でも、飲食管理学科はスケールが大きく、調理の他、サービス全般に渡って学んでいます。

淡水SHS

授業の様子②

締結式の様子

令和5年12月18日、締結式は淡水高級商工職業学校のホールで行われました。

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最初に両校校長先生からのスピーチです。

淡水高校の于(ウー)校長先生からは、私たちへの歓迎の言葉の後に、「この締結は皆さんが、視野を広げ、大きな目で世界を見ていくことができる貴重な機会だ」というお話を、

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本校の武井校長からは、このような機会への感謝の気持ちと、「姉妹校同士、ますます発展していけますように」というお話がありました。

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両校の校長先生のスピーチのあと、穏やかながらも緊張した雰囲気の中、姉妹校提携の調印が交わされます。

調印式③

調印式

調印の後に、両校代表生徒からもスピーチがありました。それぞれ相手の国の言葉で一生懸命しっかりと話す話す姿は、とても立派でした。

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調印式の後は、みんなで記念撮影です。

全体写真

校長先生たちもお話していたように、台湾と日本の懸け橋となり、広い視野を持ちながら、お互いに様々なことを学びあっていったらと、心から願っています。

締結式に参加した生徒が感じたこと

台湾淡水高級商工職業学校を訪問して 

                                                      3年A組小松天空乃(生徒会副会長)

 昨年12月、台湾の淡水高級商工職業学校と姉妹校締結をしました。そこで、生徒会長と私は授業やホームステイを体験させていただきました。初めて海外に行くということもあり、淡水高級商工職業学校の生徒さんとうまく関われるか、コミュニケーションを取ることができるか不安でした。しかし、いざ行ってみると生徒の皆さんの方から積極的に話しかけてくれました。私は台湾へ行く前に少し台湾語(中国語)を勉強していきました。ですが、発音がうまくできず相手に伝わりませんでした。その中、淡水高級商工職業学校の生徒さんが日本語で話しかけてくれました。淡水高級職業学校では、日本語を専門的に学ぶ学科があります。日本語学科以外でも日本語を話せる生徒が少数見かけられコミュニケーションを取ることができました。他国でも日本語で話せるのは新鮮で日本語の上手な生徒も多くてとても驚きました。

 体験授業は、高校では珍しい学科がいくつかありました。その中で私が体験して印象に残っているのはラテアートの授業です。ラテアートが高校で学べることにも驚きました。ラテアートは初めてでしたが、何回も練習させていただき、うまく作ることができました。その他にも芸術の授業で写真の撮り方を学んだり、体育の授業でキックベースをしたりし、とても有意義な時間を過ごすことができました。

 ホームステイ先でも家族の方に暖かく向かいいれてもらいました。外食や市内観光に連れて行っていただき、とても美味しい中華料理や食べたことのない料理をご馳走していただきました。日本では馴染みのない味の物もありとても驚きましたがとても美味しかったです。

 今回淡水商工へ行かせていただき、日本では経験したことがないことをたくさん体験でき、食生活や文化など新しい発見をすることができました。自分の人生の中でかけがえのない大切な思い出となり、とても有意義で充実した姉妹校提携になりました。今回台湾の友人もでき、SNSで連絡を取り合っています。コミュニケーション能力を高め、中国語や文化をもっと学んだ上で、また台湾へ行きたいと思いました。貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。